風力発電ビジネスを「リスクの低い事業」にするために

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風車配置業務


初期計画段階で発電量が最大となる配置を検討します
 
風車の配置は、様々な条件を元に、発電量が最大になるような配置を行うことが重要です。
しかし、発電量の最大化だけがベストなソリューションではありません
 
道路取り付けや造成コスト
輸送の可否、輸送コスト
風車間の離隔の考慮(2.0~3.0D配置等)
設計風速(極値風速 Ve50、Uh)の考慮
ウィンドファーム認証の考慮(暴風時乱流強度、極値シア等)
乱流エリアの回避
風車のサイズとパワーカーブの考慮
風車の価格の視点での機種選定
事業全体の建設コスト
地域住民や自然環境への配慮
環境アセスメント(騒音、シャドウフリッカ、猛禽類の営巣や餌場等)
景観への配慮(例:鹿児島県景観形成ガイドライン)
 
このような要素を見ながら、配置を考えていくことが重要です
 

発電量最大化ではなく、収益最大化の配置

 
風車の配置は、様々な分野の事業関係者とディスカッションして進めていくことが重要です
また、近年は極値風速が機種選定、風車レイアウトに大きく影響しますので、より慎重な風車レイアウトが必要です

RIAM-COMPACTを用いた最適配置

 


風況解析ソフトウェアRIAM-COMPACTでの事前予測

 国内外気象モデルなどで仮想風況データを構築し、これをRIAM-COMPACTで詳細地形での再計算を行うものです
 風速分布の作成(風が期待できるエリアの抽出)では気象庁GPV-MSMの風向風速データを用いる事も可能です
 また観測開始後、3ヶ月程度の観測(観測タワー、ドップラーライダー等)をもとに年間予想風況を作成し、風車の最適配置と概算の風況と年間発電量の算出を行う場合もあります
 ※これらの手法はあくまでも風況の目安、増速領域を把握するための活用となります 

※当社ではRIAM-COMPACTでの配置を主に行っています

 
風況解析ソフトウェアMASCOTでの事前予測

 NEDOが提供する風況データ(LAWEPS-DB)を用いてMASCOTで局所地形での風況を算出することができます
 NEDO風況マップは風速カラーマップ表示が空間メッシュ500m、通常の表示での風況データは5kmメッシュで表示されます。これをMASCOTで詳細地形で再計算するものです
 最近では、仮想マスト(仮想風況データ)を用いる場合もあります
 
風況解析ソフトウェアMASCOTでの再配置
 事前配置のほか、風況観測データが1年以上において、初期に設定された風車配置をその後の建設条件、極値風速条件、環境アセスにおける制約などを踏まえて再配置する事もあります